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「一室多用」

営業:長尾 真幹

ネクステップの売買営業課にて土地・戸建て・マンションの売買・仲介をメインに行い、ネクステップ住宅事業部では新築やリフォームの営業を担当しています長尾真幹です。 家づくりのことでしたら住宅建築のネクステップ住宅事業部と土地探しからサポートするネクステップにぜひご相談ください。

こんにちは。営業の長尾です。

私は、自宅のダイニングにAKARIというまんまるい照明器具を付けています。

以前、雑誌Casa BLUTUS で照明の特集をしていて、その中で、ある料理家の方がAKARIを使っておられるページがあって、とても素敵だと思ったのがきっかけでした。

このAKARIはイサム・ノグチさんという方がデザインされています。

イサム・ノグチさんは照明器具だけでなく、様々なモノづくりをされており、この方の事を色々知りたいなと携帯で調べていると、たまたま、秋岡芳夫をという方を知りました。

秋岡さんという方は工業デザイナーでuni鉛筆や電車ブルートレインなど様々なものをデザインされています。

イサム・ノグチさんについて調べるつもりがすっかり秋岡さんの考え方や言葉を見ているうちに、秋岡さんのほうが気になって、すっかりファンになってしまいました。

このブログの原稿の下書きもuni鉛筆で書いています。

秋岡さんがどんな方だったのかを一言で言うと、心あるものづくりを大切にし、心無いものづくりにアンチを唱えた人だったと思います。

これだけだとよく分からないと思いますので、秋岡芳夫さんの様々な著作を抜粋してまとめた本が無印良品のMUJIBOOKSの人と物「秋岡芳夫」がありますのでそこから秋岡さんの人柄を表す文章をいくつか引用させていただきます。

「木はそる あばれる 狂う いきているから だから 好き」

「つまらない つまらないと思いながら作っているモノと、客があきらめた、あきらめたと言って仕方なしに買って行くモノとは、たぶん同じモノだろう。いわゆる使い捨てモノがそれ。使い捨て現象は、製品がお粗末なときにおこる。あきらめ買いの結果としておこる。」

「私は工業デザイナーとして、国際的なデザインではない、日本人の肌に合う、ものを創りたい。そして、買う客に親切そうなデザインよりも、造る材料に親切なデザインがやりたい、と思っている。材料を大事にして創った物の方が、それを買った人にも親切だと思うからである。」

どうでしょうか。伝わりましたでしょうか。

秋岡さんは子供向けから大人向けまで色々な本を出されておりますのでよかったら調べてみてください。

ちなみに私がこのMUJIBOOKSの本以外に、「めいめいの暮らし、クリエーティブに 新和風のすすめ」と「消費者をやめて愛用者になろう 割ばしから車まで」という本を買って大事にたまに読んでいます。

秋岡さんは、日ごろ使う箸やお椀、机や椅子など、その人に合ったサイズがある、という考え方を大事にされた方でした。

とても印象的だったエピソードが、ダイニングテーブルと椅子を買ってきたらすぐに机と椅子の足を切って、自分が使いやすい高さに合わせるというものです。

一般的にダイニングテーブルと椅子は、室内でも靴を履いて生活する外国人の方を対象にして作られているので、室内を裸足ですごす日本人には座った時の高さが少し高くなるという考え方のようです。普通に考えたら買ってきたばかりのテーブルと椅子の足を切るなんてと思いますが、秋岡さんにとっては自分のサイズに合わせるための行為なので自然な行動だったようです。

秋岡さんは、生活の入れ物である家もその人らしく個性的に作ることが最も必要だと言われています。できあがった住宅を買うということになると、建物に人間の暮らしを合わせて行かざるを得なくなり、それは合わない既製品の靴に無理して足を合わせようとするのと同じこと、と言われています。

だから、家を考えている方には、「ぜひ、家づくりに参加しましょう。」と言われています。

それから、住まいの事に関して秋岡さんが「一室多用」ということも言われています。

今回のブログの本題にやっと入りました。

日本にはもともと「部屋のなかに、ものを置きっぱなしにしない」という住まい方の知恵があったそうです。

例として「茶の間」という空間について述べられているのですが、茶の間というのはせいぜい六畳くらいの広さで、通常台所のすぐ横にあった畳敷きの部屋で家具はほとんど置いておらず、あったのは茶だんす1本くらいでした。ところが朝になると、おりたたみ式の「お膳」が登場し、ご飯を食べる空間になります。食事が終わると子供達は学校へ父親は勤めに行きます。すると奥さんが裁縫道具を出して縫い物でも始め、茶の間は主婦の作業室に早変わりします。近所の奥さんが来れば冬だったら火鉢を持ってきて、押し入れから座布団という和風の椅子を出してくる。おしゃべりが終わると片付けして空の状態に戻す。夜、泊まり客があったら、押し入れから布団を持ってくる。翌朝、用がなくなったら押し入れにしまう。こうすることで一部屋が多目的に使えることになります。

秋岡さんは「何も置かないのがいい部屋だという価値観。これが狭い空間を広く使うという伝統的な日本人の知恵で、この考え方で住めば、現在の日本の住空間もかなり広々としてくるのではないでしょうか。」と言われています。

前回の楠田さんのブログを読んでいて、私も私なりの切り口で、住まうことについて、本当に必要な空間はどれくらいなのか、について書かせていただきました。

その人らしい人生には、その人らしい家があったほうがきっと楽しいのだとおもいます。

ここまでお読み下さり有難うございました。前回の楠田さんのブログをお読みでなければ、ぜひご一読ください。住宅に対する価値観が、いい意味で、一回リセットされるかもしれませんよ。

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