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「家の機能的なポイント」

楠田慎太郎

住宅プランナー:楠田 慎太郎

住宅プランナーとして営業と設計・コーディネーターをしています楠田 慎太郎です。お客様との出会いから、お引き渡しまで伴走する形で仕事をしています。多くの方にとって人生で1番大きな買い物になる家づくりですが、その場に立ち会えるということに大きな喜びを感じます。家づくりをお考えでしたらぜひ当社にご相談ください。

今回は家の機能的なポイントについてお話しします。「機能的な」といっても多岐に渡りますので、ひとつの間取りを題材にしてアプローチしたいと思います。

今回の題材となるのはこちらの間取りです。

3LDK+ワークスペースで吹抜けが設けられた延床面積107.43㎡(32.49坪)の間取りです。

■玄関スペース

まず、玄関には靴のまま入れるシューズクロークを設けています。シューズクロークも様々で、入口と出口が共通の土間収納タイプと、今回の間取りのようにシューズクロークの中で靴を脱いで室内側に入れるウォークスルータイプがあります。シューズクロークを設ける目的が玄関に靴が出ていないスッキリした状態に保つことが目的であれば、後者のウォークスルータイプがよいでしょう。レジャー用品やお子様が部活等で利用する用具を収納される場合は収納力重視の土間収納タイプがよいと思います。

靴を収納するスペースとしてポピュラーなのはシューズボックス(下足箱)です。カウンタータイプであれば、鍵などをポンと置けるので便利です。ただ、帰ってすぐにシューズボックスに靴を入れるのは衛生面からしてもあまりおすすめしません。そうなると靴が家族の人数分出しっぱなしになりますのでスッキリした玄関になりにくいのが現実です。

シューズクローク内のニオイ対策としては、局所換気扇を取り付けておけば窓が無くてもこもりにくくなります。また、シューズクローク内にハンガーパイプを取り付けて、コート掛けをご提案することもあります。これは花粉症などのアレルギーをお持ちの方におすすめで、部屋内にアレルギー物質を持ち込まないメリットがあります。

他にも、帰ってすぐ手洗いができるように、シューズクロークや玄関にコンパクトな手洗器を設置するご要望も多く、各設備メーカーからおうちの顔となる玄関に設置しても雰囲気を損なわないスタイリッシュな商品もラインナップされています。

■水廻り

スタンダードなのは洗面所が脱衣スペースを兼ねている形ですが、脱衣スペースを設けたいというご要望は多く、その場合は脱衣室の外に化粧台を設置します。

こうすることで、入浴中に脱衣所のドアを施錠されてしまうと他の家族が化粧台を利用できないという不便を解消できます。年頃のお子さんがいらっしゃると気兼ねするというお父さんは多く、このような間取りであれば双方がストレスなく生活していただけるかと思います。

今回の間取では洗濯機も脱衣室内に置かず、その代わりに可動式の棚を設置しています。脱衣室に収納棚があるとタオルや着替えを置くことができますので大変便利です。

■ユーティリティスペース

ユーティリティという言葉は、「役に立つこと」「有益なもの」という意味です。建築用語では「家事室」の意味合いで使われます。キッチンや洗面所に隣接してつくることが多く、奥様から人気のスペースです。洗濯機や掃除用具を置いたり、ちょっとした作業スペースを配置したり。家事を効率的に行うための空間です。

今回の間取りでは、パントリーも兼ねていますので、冷蔵庫を洗濯機の横に置いています。冷蔵庫がリビングから見えるのがイヤとか、カップボードよりも冷蔵庫の方が奥行きがあるため、面が揃わず整然とした雰囲気がつくりにくいというお声を多くいただきます。

かといって、キッチンでの作業のときに使いにくい位置に置くわけにもいきません。

今回の間取りの位置であれば、コンロ横の壁を一枚隔てたところに冷蔵庫を配置していますので、使い勝手を損なうことはありません。よく、「ワークトライアングル」という言葉が出てきますが、見た目と使い勝手の好みは人それぞれですので、よく考えて大型家電を配置しましょう。

パントリー内には収納、洗濯機置場、作業スペースの他、スロップシンクを備え付けることもあります。

スロップシンクの形状も様々ですが、シンクが深いものであれば野菜を洗ったり、お子様の絵の具道具を洗ったりが楽にできます。また、浅型のものであれば、衣類のシミ取りに役立ちます。

■家事動線

今回の間取りでは、キッチン~パントリー兼ユーティリティ~洗面室~脱衣室~浴室を横一列に並べて配置しています。これは敷地形状やLDK形状等にもよりますので、こういった配置にならないこともありますが、なるべくシンプルな動線をつくることをおすすめします。何十年と暮らしていく住まいですので、毎日の家事をいかに楽にするかはとても大切なことです。さらに、建具は利用頻度の高い動線上にあるものに関しては引き戸がおすすめです。構造や照明スイッチ、家具家電の配置によっては引き戸の取付けができないケースもありますので、設計の初期段階で確認をしておきましょう。

■LDKの配置について

今回の間取りではキッチンの横にダイニング、前面にリビングを配置しています。キッチンでお料理や片付けをしているときにご家族がリビングで会話をしていたり、TVを見ていたりすると孤独感を感じてしまうことがありますが、LDKをトライアングル型に結んだこの配置であれば家族を近くに感じることができます。

ダイニングとリビングに接する場所にウッドデッキを作ることができる間取りなので、セカンドリビング的なウッドデッキの使い方が可能です。ウッドデッキは床の広がりをもたらせてくれますので、空間に奥行き感を与えてくれます。

ただ、この間取りは炊事場が近いということで食器を洗う水の音など生活音が届きやすく、TVの音が聞こえにくいなどの問題が発生する場合もあります。

キッチン本体にダイニングテーブルを付けて配置することでテーブルをお料理中の作業台に使えますし、配膳や後片付けも対面キッチンのように回り込む必要がないのはこの配置のメリットです。

上の間取りはキッチンとダイニングを対面型にして、リビングを少し離して配置しています。食事の場とくつろぎの場を分けることで、より落ち着いたリビングになります。しかし、食事が終わって家族がリビングに移動してしまうと、キッチンで後片付けをする方は孤独を感じてしまうことがあります。食事をしながらTVを見たいというご要望のあるご家族にはあまり向かず、その場合にはもう一つTVを設置する場所をつくる必要があります。

キッチンを壁向きに配置したパターンです。お料理に集中したい方、料理中のにおいをなるべく他の空間に広げたくない方に向いている配置です。言うまでもなく、一番キッチンで孤独を感じてしまう間取りですが、生活感が出にくいため、家をスッキリと見せたい方にはおすすめです。キッチンが外壁に接している場合は前面に大きな窓を付けることができるため、植栽の緑を見ながらお料理ができたり、自然光の明るさの中でお料理ができたりとメリットも多い配置です。

LDKを一直線に配置したパターンです。一番オーソドックスな配置ではありますが、それだけに受け入れられやすい間取りです。小さなお子様がいらっしゃるご家庭では目が届きやすいのもメリットです。リビング横に和室を配置することもあり、扉を開け放てば大空間になります。オーソドックスであるが故、どのようにオリジナリティを演出するかは住まう人次第になってきます。

■ワークスペース

LDKの一角にワークスペースやフリースペースをつくりたいというご要望もかなり多く、近頃のリモートワークの影響もあり、ますます注目されている空間です。

以前はお子様の宿題スペースとして目の届く位置に専用のスペースをつくりたい、ちょっとしたPC作業ができる場所がほしいということでカウンターのみを設置することが多かったのですが、先述のリモートワークが広がりつつあることで、より充実した空間を求められることが多くなってきました。

今回の間取りでは、階段の踊り場を大きく設けることでリビングからの繋がりもありつつ、高低差があるので空間分けができる楽しい空間にしています。また、L字型にカウンターを設置しているため、2~3人くらいで同時に利用できます。

より集中できるスペースを求める場合には書斎という形で本棚や机を置ける空間をつくることもあります。

■吹抜け

今回の間取りではリビングとワークスペースの上部に吹抜けを設けています。吹抜けは隣地の建物が接近していても上部から明るさを安定的に採り込むことができます。また、空間に圧倒的な広がりをもたらせてくれますので、とても爽快な空間になります。懸念する点としては、吹抜けの分、2階の部屋面積が削られてしまうという点や、空調が効きづらくなってしまう点です。面積が削られるという点に関しては、よく耳にするのが「もったいない」という言葉ですが、それが費用的なものであれば吹抜けには床が無い分、床組み構造費、床材代とそれに伴う大工手間、その他の坪単価計算の積算項目がかかりません。

空調に関しては、やはり空間が広くなる分エアコンの効きが遅くなるのは間違いありません。エアコンの大きさや設置位置に工夫が必要です。

冷気は下に、暖房は上に溜まりやすいという特性があるのでシーリングファンでかくはんしてあげることでエアコンの効きを助けてくれます。

■環境共生という考え方

吹抜けに限ったことではないのですが、夏場の不快な熱をどうにかするためにはエアコンなどの機械に頼るしかないのかというと、決してそうではありません。エアコンなど無い時代に快適に暮らすための知恵で『軒(のき)』というものがあります。近年ではキューブ型の外観の家が増えていますが、方角によっては軒を出して不快な熱射を防ぐことを検討されることをおすすめします。

■福岡県の南中高度

では、どれくらい軒を出せばよいのか。それは計算によって求めることができます。まず、下の左側イメージは、春分・秋分、夏至、冬至の太陽の動きを表しています。右側イメージは各季節でどの位置に太陽があるかを表しています。

そして次に、各季節の南中高度(太陽が真南にきて、一番高く上がったときの地平線との間の角度)を求める計算は以下のとおりです。

福岡県は北緯33.60639度に位置しますので、計算式に当てはめると夏至の太陽南中高度は『79.79361度』になります。約80度ということで、この角度から降り注ぐ夏の太陽光を室内に入れないための軒のイメージが下の図です。

このように軒やバルコニーを1メートルほど持ち出すことで直接的な太陽熱の侵入を防ぐことができます。

その他の季節は太陽の南中高度が低くなりますので、寒くなる冬場には軒が1メートル出ていても暖かい太陽の熱を室内の奥まで採り入れることが可能になります。

軒の他にも植栽で夏の不快な太陽光を遮り、冬は葉が落ちて太陽光を採り込むという落葉樹をつかった緑のカーテンもおすすめです。

このように、機械に頼り過ぎないソフトな考え方を『環境共生型の住まい』といいます・

今回は主に1階のスペースについてお話させていただきましたが、次回は家族構成によって2階の空間をどう考えていくか、という点についてお話ししたいと思います。

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